小径あるけば

「銀の匙」中　勘助著　岩波書店

父が昨年読んでとっても感動したと言っていた本で
先日実家から来た小包に入れてきてくれました。

この小説家はあまり有名ではないそうで
勿論私も初めて耳にする名前でした。

明治の人でただひとり夏目漱石が絶賛したという小説です。

所謂私小説で、自分の生まれた時からのことが
淡々と綴ってあるのですけど
その詳細なことといったら驚嘆に値します。

たった１４０〜１５０年前の日本人の暮らしというものは
こんなものだったのか！＼（＠o＠）／！と
驚きつつ読みました。

本心を言うと最初はだいぶ退屈で
途中で投げ出そうかと思ったのですが
前編の半ばすぎから俄然おもしろくなって
あとは後半も一気に読んでしまいました。

この人の心・・・とってもよく理解できるのです。
美しいもの綺麗なもの、綺麗な音や色や形などを
目にするとすぐに涙が溢れてくるという
あの時代の男性としては
それはそれは生き難かったことでしょう。

詳細は避けて、一読お薦めします。

「銀の匙」、人に勧められて、なんと40年近く前に読みました。
当時は良さがとんと分からなくて、勧めてくれた人にどう感想を言おうかと悩んだ記憶があります。
＞美しいもの綺麗なもの、綺麗な音や色や形などを
＞目にするとすぐに涙が溢れてくる
というところを読んで、今なら少しは分かるんじゃないかと
思いました。

アンズさん＞４０年前ですか！

年齢を計算してみると・・・（笑）
たぶんそのお歳ではよさはわからないだろうな・・・と思います。
私も今だから感動をもてましたけど
途中までは「なに？この話（ー_ー；）」みたいな感覚でしたから（笑）

今ならきっと理解できる部分が大きいのではないかしら？

私も同感です。
ただね、更に驚いたことには、強く勧めてくれた人は部活の後輩なんですよ。つまり私の2才下です。
ってことは彼女はそのよさが分かっていたんだわね。
と、今回そこに気づきました。
私のことを分かる人だとにらんだけれど、当てがはずれたと思ったろうと思います。
今より更に未熟だったもんで・・・。

アンズさん＞それは凄い！！！＼（＠o＠）／！

その後輩の方は渋い趣味をお持ちだったのかしら？（笑）

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