![]() 2007.09.05 Wednesday
悟性魂と意識魂
harumamaさんのリクエストにお答えして
シュタイナーについての書籍より「悟性魂」と「意識魂」について抜粋します。 悟性魂 悟性魂の特徴としてまず考えられるのは、ある権威というものが必ず存在していて、それがどこか自分の外にあるのです。 例えば国家とか、教会とか、指導者とか、伝統とか、あるいは家訓とか、 そういうものはいつも外にあって、その外にある権威に それぞれが自分を適応させることで 一人ひとりが社会人として受け入れられるような そういう魂のあり方を悟性魂と言うのです。 ですから、たとえば儒教の道徳というものが外に存在する場合 その道徳に従って、自分を生かそうとする魂の在り方は 悟性魂ということになります。・・・ 自然科学的な考え方やマルクス主義的な考え方のような 合理主義的考え方は、全て悟性魂で受け止めることができます。 意識魂 意識魂というのは、悟性魂よりさらに進化した魂の在り方で それは<内的に自分自身の存在の根拠を自覚できるような魂>です。 それに対して悟性魂は、 自分の存在の根拠を見出すのではなく、 外の世界を見るときに、何が必然で何が必然でないか、 何が優れていて、何が優れていないかを 知覚、情緒的に判断して それに自分を適応させようとします。 意識魂は、外に権威が存在しなくても 自分の内部に行動の基準を見出せるような魂です。・・・ 意識魂とはどんな魂の在り方かと言いますと 理解できないことには責任が持てない、という考え方、感じ方のことです。 他から独立した、自由な責任で自分の人生を決めていこうとします。・・・ 意識魂は自分で自分の責任をとろうとしますから 悪の問題においても、それを自分の問題と考え、 自分の悪を他人のせいにしようとはしない、 というのが意識魂のプライドなのです。 高橋 巌『現代の神秘学』『神秘学から見た宗教』からの抜粋を ネットサイト「神秘学徒」より引用 読んで戴いて、何か質問があればまたどうぞ。 K.Kさんにも登場願わないといけないかもしれませんけど。 ![]() |