![]() 2010.12.20 Monday
正岡子規の病
NHKドラマ「坂の上の雲」を毎回楽しみに見ています。
ですが、先週の正岡子規の最後は見ていて本当に辛かった(T_T) 同じ故郷で幼馴染として育った秋山兄弟の弟、真之と子規の 友情や妹りつの献身的な看病する姿にも心揺さぶられましたが なんといっても子規のあの病の姿には 「何故これほどの苦しみがこの人に来るのだろうか・・・」 と思うのです。 元気だった若者が大きな夢を抱いて上京し 嬉々として学び これから飛び立とうとするときに 病に倒れるのです。 二人のうちの片方・真之は己の夢を着々と叶え歩を進めていくのに もう片方の子規はしだいに病み衰え とうとう狭い一室の布団の上だけがその世界になってしまうのです。 それでも懸命に日本の俳句を進化させ 多くの弟子や友人や新聞の読者に感動を与え続ける その姿の中にどれだけの悲しみと苦しみがあるかは 見ていて辛いほどでした。 妹りつでさえ「兄さんはもう死んでもいい」と言わしめるほどの 壮絶な闘病生活の最後の救いは 真夜中にすーっと眠ったまま亡くなったことかもしれません。 この人が何故にこれほどの苦しみを背負わねばならなかったのか?と どうしても考えてしまいます。 子規とは比べ物にもなりませんが ずっと病気をして来た私にとっても 病が持つ意味をどうしても考えてしまうのです。 だって、理不尽ですから。 そんな中、昨日届いた「明日の国・モルゲンランド」からの冊子の中に こんな一文がありました。 「病気無くして霊的成長は望めない」という シュタイナーの言葉です。 これが正しいのかどうか?なんて証拠はありません。 でも、この一言で すっと胸が治まったのは確かでした。 ![]() |